20060927

今日から「ぼくのほっぺ」展示開始です

新刊「ぼくのほっぺのちいさなあざ/The little mark on my cheek」の展示が、銀座のreading finerefineでスタートしました。今日から10月17日(火)までやっています。昨夜、その設営に行ってきました。展示物は、、、大テーブルと壁面の2ヵ所で、じゃばら折り前の長い1枚絵の状態の本を表裏で展示したり、アリさんの写真(本ではトリミングされているものの元)の角版写真全20点だったり、ノートパソコンでのフォトムービーやオーディオワークの展示もあります。写真は、こうして全貌を眺めていただくと、きっとアリさんが仕込んだアイディアのいくつかに気づかれると思います。また制作スクラップノートを公開していますので、本作りのプロセスや、制作者間のやりとり、イメージの醸成やアイディアの変遷なども、見ていただけます。これは主として、製作期間中に出た紙類(アリさんに送った面付けプランの図面や、さまざまなメモ類やメール、第一稿手書きテキスト、英訳テキスト全文、最初のデザイン、etc.)をぺたぺたと貼ったものです。公開を前提として書かれたものではないので、ミョーな走り書きがあったりして赤面ですが、そこだけ切り取るわけにもいかないのでそのまま、、、。(遭遇しましたら無視して見ていただきますよう、、、)

reading finerefineは銀座松坂屋B2F、アパレルのワールドが1、2年前にオープンしたインテリア&ファブリックの素敵なショップの一角にあります。広い店内でわたしの注目は様々なファブリック、布地類。カバー類もいいですし、パジャマや部屋着は他ではあまり見ないおしゃれなものが置かれています。さすがアパレルで生地ものに強いのでしょう。

展示の詳細は、こちらに。(展示風景の写真はまだアップしていませんが、近々掲載予定)
じゃばら写真絵本「ぼくのほっぺのちいさなあざ」発売記念展



*準備中の展示用ボード

20060909

ぼくのほっぺ、発売開始

ウェブ版の公開につづいて、写真絵本「ぼくのほっぺのちいさなあざ/The little mark on my cheek」の発売を開始しました。
本の詳細やオーダーは、こちらから。
葉っぱの坑夫から直接注文はもちろん、これからショップの方にも徐々に出ていくと思います。いまのところ、神宮前のkurkku、京都のガケ書房、金沢21世紀美術館ミュージアムショップ、などには到着しているので間もなく店頭に並ぶと思います。

今回の本は、今までとちょっと違った層の人たちにも手にとってもらえるかもしれないと、思っています。子どもはどうなんでしょう。子どものための本でもあるんですが。言葉に英語がまじっているから、むずかしいか。日本語はほとんどひらがなですが。英語も、中学生くらいならだいたいわかりそうです。まだ子どもの意見というのを聞いてないので、ぜひ聞いてみたいものです。

小学生の高学年の男の子たちの会話をたまたま耳にしたりすると、ぜんぜん大人っぽいので、センス的にはこれくらいの本はまったく問題ないと思うのですが。言葉だけでなく写真やビジュアルの理解もです。一般に、大人は子どもを実際より子どもっぽく捉えているように思います。



*出荷準備中の本たち

20060901

ぼくのほっぺWeb版、公開!

「ぼくのほっぺのちいさなあざ」のウェブ版が完成しました。
紙の本のほうも、まもなく発売開始、現在貼り、折りの作業に入っています。

さてウェブ版ですが、おもしろいものが出来上がりました。アリ・マルコポロスさんの写真によるフォトムービーと、(テキストのリーディング+サウンド)×テキストムービーによるオーディオワーク、この二つから構成される「ぼくのほっぺ」ウェブ版です。

アリさんの写真はウェブ版のために構成されたもので、一部紙の本でのイメージをひきつぎつつ、まったく新しいごく最近撮られた写真も加えたものになっています。全15点。

オーディオワークは、テキスト3種類(日本語、英語、和英混合)それぞれ制作。リーディングにバルセロナから最近スウェーデンに移り住んだサウンドアーティスト、アーロン・バーグマン(「森ノ星」で音楽を提供してもらった)、音楽にトクマルシューゴさん、OKIさん、フラッシュムービー制作に平原栄治さん、SKKYの角谷慶さんといろんな方に協力、参加していただきました。

ウェブ版 The little mark on my cheek / ぼくのほっぺのちいさなあざ

写真絵本のほうですが、9月7日の発売を予定しています。
前々回「入稿しました」をポストした後に、入稿データに問題が起こり、再入稿しました。それで進行が少し後ろにずれましたが、その問題解決の途上でいろいろ発見があり、結局めでたく完全データ原稿で入稿できることになりました。それにより作業工程も、経費も余分にかかることがなくなり、結果としてよかったと思います。(ここで起きたデータの問題については、また機会があったら書きます。コンピューターはもちろん便利なもので、それなしにはこういった出版はあり得ないのですが、なかなか融通がきかない面もあり、またハード、ソフトのメーカー側のかかえる様々な問題もあり、でいつも必ず何かが起こってしまいます)

それと、余談になりますが、「ぼくのほっぺ」の英訳をしてくれたアレックス・ジョーンズが再来日し、ちょうど出力紙校正の出た8月半ばに、会うことができました。ネットで共同作業していて、実際に会う機会のないままの人も多いなか、ラッキーにも会って話ができてよかったです。日本語、英語、交互の会話になるかなあと思っていたら、なんと99%日本語の会話になりました。覚えているアレックスの英語による発語はアリさんの名字「Marcopoulos」とバミューダ海域(アレックスはバミューダ生まれのイギリス人)の話をしていたときに出た「shipwreck」(難破)くらいでした。アレックスの日本語力に脱帽したmeetingでもありました。