20091212

ウェブで音楽会をやります!

ふとしたことから思いついて実現することになりました。ウェブ上で開く冬休み音楽会です。今月末、予定では12月24日(木)日本時間午後12時から31日(木)同午後12時までの約1週間の限定で、日本とアメリカのシンガーソングライター二人を招いて、それぞれの歌を数曲ずつお聴かせしようと思っています。日本からはよしもとかよさん、アメリカからはエリザベス・ミッチェルさん。プラス、各歌をいろどるのがミヤギユカリさんの絵です。

よしもとさんは「吉本佳代」の名前で数枚のアルバムを発表した後、最近フリーになってライブから自主プロデュースによるアルバムまで、オルタナティブな活動をしています。富山在住で、近隣で活動する「やまのしんちゃんズ」というバンドといっしょに、北陸地域を中心に唱歌や童謡を歌うライブもやっています。音楽のベースは大きくはポップスですが、イヌイットのスーザン・アグルカークや北欧サーミのアンゲリン・テュトットなど、ポップな民族音楽、iTunesのジャンルでいうとWorldに属するミュージシャンの歌や音楽を数多く幅広く聴いて、自分の楽曲や歌唱にも生かしてきたシンガーでありソングライターです。これまでは自作曲が多くを占めるレパートリーでしたが、先月リリースした「コヨミウタ 1」では、全9曲のうち8曲が昔の唱歌や童謡で、録音中にあらためて歌うことの意味に目覚めたと話していました。

エリザベス・ミッチェルさんは、ニューヨークを中心に活動してきたインディ・ロック・バンドIdaのメンバーで、夫ダニエル・リトルトンさんと1990年代初頭に出会い二人でバンドを結成しました。去年、日本の音楽誌Sweet Dreamsから「勇敢果敢なアイダのものがたり」という"アイダのすべて"をまとめた本が出版されました。CD付きのその素晴らしい本は、アイダをまったく知らないけれど良い音楽が好き、という人には不思議に伝わるアピール力のある本でした。わたしがアイダを知って、好きになったのはこの本がきっかけです。本を手にしてほぼ一気に完読し、それから音楽を楽しみました。その後エリザベスとダニエルが、子どものための歌を歌うプロジェクトをIdaの活動とは別にやっているの知り、そのCDやCD付き絵本も手に入れました。最初のアルバムタイトルにもなっている「You Are My Flower」というのがプロジェクトの名前で、youaremyflower.orgというサイトもあります。

ウェブ上での音楽会、あるいは見方を変えれば"歌の流れる絵本"、と言ってもいいかもしれません。でも期間限定でもあり、クリスマス時期でもあるので、ライブ感のあるネーミングとして「Winter Holidays Concert 2009」と呼ぶことにしました。どんな歌が公開されるかはまだ秘密ですが、この企画が決まってから録音がスタートした曲あり、未発表曲ありで、きっとお楽しみいただけるものになると思います。歌のリストは間近になったら葉っぱの坑夫のウェブ上で公開していこうと思っています。Winter Holidaysということで、子どもをめぐる歌、子どもたちの周辺にある歌、歌い継がれた古い歌新し歌、知っている歌知らない歌、、、、。シンプルで、歌がストレートに伝わってくる楽曲、アレンジの作品が中心になると思います。そういえばエリザベスさんは今までにも「Tsuki」「Donguri/Rolling Acorn」など日本の童謡をCDに収録しています。かよさんにはカヴァー、オリジナル両方で英詞による歌がありCDにも収録されています。

さあ、どんな音楽会になるでしょうか。

*画像は上からよしもとかよ「コヨミウタ 1」, Elizabeth Mitchell "You Are My Flower", Sweet Dreams刊「勇敢果敢なアイダのものがたり」