20040330

宮川隆ブックデザイン展、先週の土曜日で終了しました。来てくださった方、ありがとうございました。こちらに会場の模様などレポートしたページがあります。
レポート(1)2004年2月28日(土)

レポート(2)2004年3月23日(火)

さてさて、これで一連のプロジェクトが一段落したわけですが、新しいプロジェクトも始まっているので、ここで報告できることは、また載せていきます。

28日の日曜日の午後、リーディングの会に二つほど行って来ました。スタイル、内容ともに、非常に対照的な二つの会だったのですが、それぞれ楽しみました。久々に葉っぱの坑夫のレビューページ用に原稿を書いたのですが、二つ分いっしょに書くのは長さ的に無理だったので、今回は一つだけ載せます。詩人の木坂涼さん他の出演による『詩画集「だいすき」 音楽と詩の朗読&トークショー』についてです。近日中にアップする予定。

20040312

葉っぱのジャーナルのお隣りブログ、The Lost Luggageの大桑千花さんが、おととい発売の季刊「本とコンピュータ」の巻頭カラーに登場しています。「本のある風景」というコラムで、大桑千花さんによる美しい写真とエルサレムのユダヤ教信者の暮らしのひとこまを綴ったテキストという構成。

「本とコンピュータ」は創刊以来、わたしがずっと読みつづけてきた雑誌です。書物について、デジタルコンテンツについて、欧米だけでなくアジアにも積極的に目を向けて、先進的な技術情報やそれぞれの文化状況を取材し、活発な議論のもと未来の本の形を探究するという、エッジの効いた雑誌です。ウェブやデジタルコンテンツに関する情報の早さと深さ、信頼度は、日本でもトップクラスではないかと思います。
ウェブ版「本とコンピュータ」も内容が充実していますので、一度どうぞ。

宮川隆ブックデザイン展の展示替え作品の登場は、16日(火)からの予定です。詳細についてはまた、そのころレポートします。

20040309

宮川さんのブックデザイン展がオープンしてから2週間、日誌もなんと2週間ぶりになってしまった。
葉っぱの坑夫はスタートも活動のベースもウェブという物質ではない、デジタルデータの世界が基本になっているけれど、こうして「物質」の世界、リアルワールドで何かをするのは、外的要因で思わぬことが起きたり、ブツが足りなかったり、ブツとブツが合わなかったりと、なにかと走りまわることが多い気がする。ハサミやカッターひとつ使うにも不器用で失敗したりして、ブツをダメにしてしまうとか。コマンド+Z(Macの場合)で、undoをかけるわけにもいかなくて。。

さて、宮川隆ブックデザイン展、2月23日から川崎プロジェットで始まっています。リトルモアなど商業出版でのデザインワークと、葉っぱの坑夫のために宮川さんが今回作りおろした新作ビジュアル作品群、という二つの柱での展示が行なわれています。新作ビジュアルというのは、葉っぱの坑夫の新刊、既刊の本一冊一冊に対して、新たなあるいは本の中で使われているアート素材をモチーフに展開されている作品で、一つの本について数パターンのヴァリエーションがあるのがまたすごいのです。どんな感じかは、写真も含めたレポートがこちらにありますのでご覧ください。

この展示ですが、現在やっているインディペンデント・パブリッシャーズの展示が終わる3月13日(土)を境に、また展示替えをします。後半の展示は、展示物のいくつかを手にとって見れるようにすることや、新たな作りおろしの作品がまたまた登場する予定。宮川さんの制作の姿勢というのはとても興味深いものがあって、アイディアの遍在性、柔らかさ、即興性とともに、常に心が現在から未来に向かっているエナジーを感じます。

「籠女」の本の方も、プロジェットでの顔見せをスタートに、少しずつ外に出ていっていて、amazon.co.jpやネイティブアメリカン・ショップのココペリでもまもなく販売の予定。また来月になりますが、雑誌で「籠女」の本の紹介や、葉っぱの坑夫の出版物のことが取り上げられる予定もあります。あ、そうそう、富山地方(北陸エリアもかな)限定ですが、シンガー&ソングライターの吉本佳代さんが、自身がパーソナリティーをつとめるFM局の番組で、「籠女」の中の『火をもたらす男』の一部をアメリカ・インディアンの音楽をバックに読んでくださるとか。3月28日の放送です。Hands&Minds(毎週日曜日17:05〜17:30)

それと以前に紹介したソニア・チャウさんデザインの絵地図ジャケットの裏面のデザインが上がってきて、今印刷にかけているのですが、印刷機の調整や使用紙の問題でちょっとやり直しをしています。少量の大丈夫な分は、すでに本にかぶせて読者に発送していますが、今のところ数が足りません。今週中くらいには何とかしたいところ。

そういえば、デザイン展が始まってからすぐくらいのときに、葉っぱの坑夫の本の印刷をお願いしている京都の中西印刷の中西秀彦さんが上京され、プロジェットでお会いしました。3年くらいのおつき合いの中で、お会いするのは今回が初めて。インターネットを使って仕事をしていると、こういうことはよくありますが、機会があれば顔を合わせておくというのも、それはそれでいいことだと思います。今回はMac版PDFでの入稿のワークフローを確立する、という大事な課題をクリアした直後でもあり、爽やかな気持ちでごあいさつができました。

3月は展示のつづきがあるのと同時に、個人的なことも含めていろいろ予定の多い月で、その中に、詩人の木坂涼さんの音楽と詩の朗読の催しもあります。木坂涼さんは、葉っぱの坑夫で何編かの詩を英訳して掲載させていただいたり、「ことばの断片」プロジェクトに投稿していただいたりと、ここ1、2年いろいろ楽しいおつき合いのある詩人で、翻訳家、エッセイストの方です。この催しでは、オランダの詩画集『だいすき そんなきもちをつたえてくれることば』(ハンス&モニック・ハーヘン作)を木坂さんと翻訳家の野坂悦子さんが読み(この二人が訳しました)、ピアニストの佐伯恵美さんが音楽を担当するそう。内容は一人の女の子が日常の中で感じている気持ちやつぶやきを23篇の詩にして表わしたもので、本の方では23の詩に一つずつ、マーリット・テーンクヴィストの絵がついているそうです。
3月28日、東京・狛江市の泉の森ホールで午後3時から。主催はこどもの本を語る会(044-987-9221)。定員80名で、いっぱいになり次第締めきりとなるそうです。