アジア一のラッキーボーイ、朴智星
サッカーの欧州チャンピオンリーグがいま4チームを残すところまで来ている。今年はイタリアのACミラン以外、残り3つはイギリスのチームで、その中に韓国出身の朴智星(パク・チソン)が所属するマンチェスター・ユナイテッド(MU)が入っている。MUと言えばイギリスのプレミアリーグの中でも最強のチーム、ビッグクラブ。今期のプレミアリーグでもトップの座を邁進中。朴はそのMUでサイドのMF(ミッドフィルダー)としてほぼレギュラーの位置を確保している。その活躍ぶりはわたしも、J2(CS放送)の「MUTV」で毎週目にしているし、応援もしている。アジア人の選手が欧州チャンピオンリーグ(CL)で、しかも4強に残るチームで活躍することはすごいことだ。日本の中では、最も世界的に活躍した中田英寿も経験のないこと。それを成している強運の朴は、2年前の2005年のチャンピオンリーグの4強にも、PSV(オランダ)の中心選手として出場し活躍していた。なんというラッキーボーイ。PVSの監督は当時、日韓開催W杯のとき韓国チームを率いたヒディンク監督。PSVはオランダリーグではトップクラスのチームだけれど、欧州CLの4強に残ったこと自体がかなりの健闘だったのではと思う。2005年のPSVがそれだけ強かったのだと思う。そういうチームで朴はプレーしていた。
朴は2002年のW杯後、ヒディンクに認められオランダに渡りPSVで活躍し、2006年よりプレミアリーグMUに移籍した。インタネット等の記事によると、2005年欧州CL、対ACミラン準決勝戦での活躍ぶりが、MUファーガソン監督の目にとまり移籍へのはずみをつけたとか。
今年26歳になる朴選手はサッカー選手としては小柄で、プレーもどちらかというと地味。よく走りまわり、パスやシュートのセンスももちろんいいけれど、練習熱心、非常な努力家としてチームメイトから一目置かれていると聞く。今をときめくロナウド(ポルトガル出身)やルーニーのいるチームで、共にプレイしている姿はいつ見ても心ときめく。テレビの日本語解説者が「ああ、いいなー、日本からも誰か入らないかなあ」とため息を再三つく気持ちもわかる。MUには最近、中国から若手のプレイヤーが入ったようで、まだ出場機会は少なくわたしもプレーを見たことはないが、いずれ目にすることだろう。
2、3試合前にひざを負傷して休養中の朴だが、欧州CL準決勝戦に顔を見せてくれるのか、とても楽しみにしている。MUTVは毎週火曜日夜、CSのJ2で放映されている。